【傍聴メモ】2017.6.22 総務財務常任委員会(1/3)

平成29年6月22日に行われた総務財務常任委員会を傍聴してまいりました。

松戸市議会では、委員会のインターネット中継を行っておらず、録音・録画は認められておりませんので、私の記憶とメモを頼りに内容を記してみたいと思います。当然、私が忘れたり聞き違いをしたり、メモ取り切れなかったりしている部分も多いと思いますが、「こんな感じだったと思う」程度に考えていただければと思います。

正確なところは、数か月後に出来ると思われる公式の会議録をご参照ください。

<出席委員(全員出席)>
委員長:織原正幸(公明党)
副委員長:大谷茂範(まつど自民)
委員:大塚健児(まつど自民)
委員:大橋博(無所属)
委員:高橋伸之(公明党)
委員:市川恵一(市民クラブ)
委員:杉山由祥(まつど自民)
委員:宇津野史行(日本共産党)
委員:谷口薫(政策実行フォーラム)
委員:二階堂剛(政策実行フォーラム)
委員:中川英孝(市民クラブ)

<請願第1号:北朝鮮のミサイルに備えた避難訓練等の実施を求める請願>

今年に入り、北朝鮮からの相次いでミサイルが発射されていることを受け、一部地方自治体では避難訓練が行われていますが、松戸でも実施してほしいという請願です。請願者は幸福実現党松戸後援会会長されている方、紹介議員は桜井秀三議員(無所属)でした。請願者ご本人は都合により来られず、代理人の方が趣旨説明の壇上に立ちました。

請願文書は、後日アップする予定です。

<1>請願提出者(代理人)の趣旨説明

北朝鮮からのミサイル発射が続いているが、日本の国防は十分ではない。我が党の方針の一つには「この国の国防を盤石にする」というものがある。北朝鮮の脅威は一年一年現実味を帯びている。また、北朝鮮では圧政に苦しむ国民がいる。政府も都道府県に住民避難訓練の実施を要請している。

<2>紹介議員趣旨説明

私が先日台湾に行ったときに、戒厳令がでたような状況になったのだが、これがまさに避難訓練だった。市民の命を守るためにも、松戸でも行ってほしい。松戸には地下設備は無いが、大きな建物に逃げるといった訓練や、食料や水の備蓄の確認等を行ってほしい。

<3>紹介議員への質疑

◎宇津野委員
確かに3月から5月頃は危機感あった。報道も過熱した。但し現在では緊張状態から脱しつつある。米空母も日本海を離れている。請願文書等の表現は、4月頃の状況を前提としたものでは。結果的に危機感をあおる事になってはいないとは思わないか。
→桜井議員
私はトランプ大統領ではないのではっきりとは分からないが、何かあれば甚大な被害が出る。今は刺激を与えないようにしているだけ。危機感を脱しているとは思わない。

◎宇津野委員
金正恩やティラーソン米国務長官は対話の可能性を示唆している。中国・ロシアは六か国協議再開に肯定的。韓国では、北と対話路線の大統領が選出。こういった情勢でも行う必要があるか。
→桜井議員
私はとにかく市民の安全・財産を守るという事を第一に考えたい。広島型の400倍の威力の核兵器が積み込まれる可能性がある。

◎中川委員
市民の命を守ると言われればなるほどとも思うが、内容を確認すると議論ずれているのかなと思う。国防を盤石するためには、外交努力が基本では。
→桜井議員
日本の国防は十分ではない。一人でも多くの市民の命が救われるようにしたいという気持ちでこの請願を提出した。

◎中川委員
外交努力するよう意見書出し、通らない上でこれを主張するならまだ分かる。方向性がずれているような気がする。気持ちや思いだけで請願の紹介議員となるのは違うのでは。
→桜井議員
外交は国の方で行う。一人でも多くの市民の命が救われるようにしたい。

◎杉山委員
平成29年4月21日に政府から各都道府県に要請があったとの説明しているが、具体的に内容は把握しているか。
→桜井議員
各都道府県に対して、北朝鮮のミサイル発射を想定した避難訓練を行うように要請した。

◎杉山委員
その中身は見たか。自分の目で確認したか。
→桜井議員
詳細を説明しなければいけないのか。

◎杉山委員
勿論
→桜井議員
(理事者の席を指して)詳しいところは専門家がいるので…。

◎杉山委員
きちんと紹介議員から説明してほしい。
→桜井議員
一言一句までは覚えていない。

◎杉山委員
(要請を行った)場所はどこだかわかるか。
→桜井議員
新聞で読んだ。

◎杉山委員
そうではなくて、この説明が行われたのはどこだかわかるか。
→桜井議員
私自身は、担当者じゃないので呼ばれていない。

<4>理事者の説明
◎危機管理室長
北朝鮮のミサイルの対策としては、国・県より、ホームページへの掲載やポスター掲示を通して、ミサイル落下時の避難行動について案内している。小中学校については、教育委員会を通して、情報提供している。

<5>理事者への質疑
◎宇津野委員
(請願者が提出した?)資料では、「ミサイルが4発発射され、そのうち3発が日本の経済水域内に到達」したのは平成29年3月8日となっているが、これは3月6日の事ですよね?
→危機管理室長
そうですね。

<6>フリートーキングによる委員間の意見交換
◎二階堂委員
やはりこの問題は外交努力で解決を図るのが基本で、闇雲に危機を煽るのは馴染まないと考える。

◎中川委員
この避難訓練の要請について、請願で受けている自治体はあるのだろうか。(殆どが、要望書や陳情であることを議会事務局職員に確認。)

◎杉山委員
請願に対する紹介は議員に認められている大きな権利。思いといったものだけで紹介議員を受けるとなると、将来的に請願権の乱用に繋がるのでは。中身には同意できる部分もあるが、この請願は不備があると思う。

<7>継続審査の意思の確認→なし

<8>討論
◎宇津野委員(反対)
現状としては、この傾向が一人歩きしてしまえば、逆に市民の不安を煽る結果に。この問題で必要なのはまずは外交努力。訓練をどんなに頑張っても犠牲者が出るのを完璧に防ぐのは難しい。外交努力は、犠牲者を出ないようにする為のもの。犠牲者を出さないことが先。

<9>採決
起立採決→起立者なし→不採択とすべき(願意に沿い難し)

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・採決後、委員間の雑談として、請願の範囲についてもう少し考えるべきでは、あまり制限するのもどうかといった話がちょっとだけ出ました。
・紹介議員である桜井議員と、委員の大橋議員は、3月末まで同じ会派を結んでいましたが、その大橋委員が賛成に回らなかったのは印象的でした。

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この他の議案については明日以降アップします。

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